みずほ信託銀行のシンクタンク=都市未来総合研究所は、2002年度の「不動産売買実態調査―オフィスビル売買実態」をまとめた。 それによると、上場企業等が公表した不動産売買のうち、オフィスビルの売買件数は190件で、不動産売買全体(649件)の29%を占め、売却額では9750億円で、不動産売買全体(2兆1004億円)の46%を占めている。なかでも、不動産投資信託(Jリート)をはじめとする特定目的会社(SPC)等が取得した「流動化案件」は、売買件数で全体の66%、金額で同じく全体の67%を占めている。 この不動産売買実態調査は、東京証券取引所に提出された「会社情報に関する報告書」等に公開された情報や新聞等に公表された情報に基づいて、上場企業等が売却・取得した土地・建物の売主や買主、所在地、面積、売却額、譲渡損益等についてデータの収集・分析を行っている。 オフィスビルの売却額が全体の46%を占める [オフィスビルの売買件数]は、2001年度は98件で、全体比シェアは19%であったものが、2002年度には190件(前年度比93.9%増)となり、全体比シェアは29%(同10ポイント=p増)となった。 [売却額]2001年度の売却額は8098億円(前年度比9.4%減)で、全体(1兆1337億円)に占めるシェアは40%(前年度比4p増)であったものが、2002年度の売却額は9750億円(同20.4%増)で、全体(2兆1004億円)に占めるシェアは46%(同6p増)と金額、シェアともに増加している。 ★1998年度までに企業のリストラ売却が進展 [売却前の用途]売却前の用途が本社ビルや支店・支社等の自社使用ビルと、賃貸ビルの割合の推移をみると、1998年度までは、自社使用ビルの割合が70%を超えていたが、翌1999年度には65%に減り、2000年度には、自社使用ビル46%対賃貸54%と逆転、そして2002年度には、賃貸ビル72%対自社使用ビル28%と、完全に逆転している。 同社では、「1998〜99年度までに自社使用ビル等の売却によるリストラがかなり進展したことが伺える」と分析。 ★オフィスビルの3分の2が流動化案件 2000年11月に「資産流動化法(SPC法)」と「改正投信法」が施行され、不動産の流動化が進展。流動化案件(不動産投資信託=Jリートをはじめとする投資目的法人やSPCに売却・譲渡されたもの)については、売買件数が2001年度の47件(同56.7%増)から、2002年度には126件(同168.1%増)と大幅に増加した。その結果、オフィスビル売買に占める流動化案件の割合は、2002年度には66%(同18p増)にまでシェアを大幅に伸ばしている。 【問合先】研究部 TEL03-3273-1432
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