矢野経済研究所は、「2003年版・住宅リフォーム市場の展望と戦略」をこのほどまとめた。 それによると、2002年の住宅リフォーム市場の実績規模は、前年比0.9%増の7兆1242億円とはじきだしている。そして2010年には、2002年に比べて17.1%増の8.3兆円、さらにその10年後の2020年には同じく33.9%増の9.5兆円に増加すると推計している。 《「住宅リフォーム市場の展望と戦略」の概要》 1.住宅リフォーム市場は2020年に9.5兆円の規模 住宅リフォーム市場は、(1)増改築工事、(2)10平米以下の増改築工事、(3)設備修繕・維持関連、(4)家具・インテリア―の4つの分野で構成される。1996年に一度ピークを迎えるが、その後は7兆円を越えたあたりでほぼ推移。 2002年の市場規模は7兆1242億円と推計。その内訳は、(1)設備修繕・維持関連費用=4.6兆円、(2)増改築工事=1.5兆円、(3)家具・インテリア費用=0.8兆円、(4)10平米以下の増改築工事=0.2兆円―である。設備修繕・維持関連が増加傾向、反面、増改築が減少傾向。 2.今後の住宅リフォーム市場 「核家族化・高齢化の影響による世帯数の増加」、「1980〜1990年代のリフォーム適齢住宅ストックの増加」によって、徐々にその市場規模を拡大する傾向にある。企業側も、新設住宅の落込みをリフォームでカバーするために、住宅・不動産業など業種を問わず参入しており、市場の拡大に合わせて参入企業も増加する見込み。 2005年までには、現在の経済環境が大幅に回復するという見込みへの期待感が薄く、微増ではあるが、2010年には8兆3千億円(2002年比17.1%増)、2020年には9兆5千億円(同33.9%増)になると推計。 3.消費者アンケートの結果 「住まいに対する相談相手とは?」という一般消費者への問いに対して、「現在の住まいを建築した会社」=46.5%、「リフォーム専門事業者」=32.3%―と高く、今後、「専門性」や「こだわり」といった特徴を持った「リフォーム提案」が重要になる。 4.工務店やリフォーム事業者アンケートの結果 今後のリフォーム工事への見通しについては、「やや増加」46.5%、「かなり増加」45.5%で9割強の事業者が市場の拡大を見込んでいる。また、事業者の自由回答では、「新規参入企業との競争激化」、「消費者のリフォーム対する不安点の解消」等を挙げ、抱える問題も多い。 主なリフォーム企業の中には、今後2〜3年後にリフォームの売上規模で1000億円を目指す企業もある。 【問合先】生活産業調査本部 TEL03-5371-6926
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