生駒データサービスシステムは、今年9月期の「賃貸オフィス市場動向―四半期速報」を明らかにした。 それによると、東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)における大規模で築年数が比較的新しい「東京Aクラスビル」の空室率は8.6%で、前6月期に比べ0.2ポイント(P)減少・改善し、昨年3月期から6期続いた空室率の増加・悪化に“歯止め”がかかった。 東京Aクラスビル85棟(主要5区を中心とするオフィス街として成熟度の高い地域、又は将来性の高い地域内にあり、延床面積が概ね1万坪以上で、賃貸対象有効面積が200坪以上、築21年未満のビル)の中でも、築年数1年未満のビルの空室在庫が減少している。一時期に大量の空室が発生したビルについては、比較的堅調に空室が減少した。東京23区の空室率は7.0%(前6月期比0.4P増)で、若干悪化した。うち主要5区の空室率は7.1%(同0.4P増)とこれも若干悪化した。「新規供給が大量であるため、新規需要が追いつかない状況」(同社)と見ている。 この調査は、国内主要都市のオフィスビル市場の基礎データを年4回公表し、その動向を把握することを目的に実施。今回の調査時点は、平均募集賃料が今年7〜9月期、空室率が今年9月期。 《オフィスマーケット調査結果の概要》 1.東京Aクラスビルの状況 ◇2003年9月期の空室率は8.6%(前6月期比0.2P減少)⇒2002年3月期から6期続いた空室率の増加・悪化に“歯止め”がかかった状況。 ◇今9月期は、新たに3棟のビルがAクラスに追加され、全85棟のビルの平均稼働率は75%程度。 ◇既存ビルでは、築年数1年未満のビルで空室在庫が減少。また、築年数が経過したビルのうち、一時期に大量の空室が発生したビルは、比較的堅調に空室が減少。 ◇来期はAクラスビルの供給予定がないため、現在、潜在化している空室、及び既に顕在化してから時間を経過している空室のテナント誘致状況によって、空室率は上昇、低下のいずれにも変動する可能性がある。 2.東京23区・主要5区オフィスマーケット [東京23区]◇空室率=7.0%(前6月期比0.4P増加)◇平均募集賃料=1万3570円/坪(同0.9%下落) [主要5区]◇空室率=7.1%(同0.4P増加)◇平均募集賃料=1万4090円/坪(同0.7%下落)⇒(1)東京23区と主要5区は共に空室率は若干悪化した、(2)新築大型ビルを中心にテナントの動きは比較的活発であるが、新規供給が大量であるため、新規需要が新規供給に追いつかず、供給過多の状況で空室率は上昇傾向。 【問合先】TEL03-5470-8941 ◇詳細は、今月20日に発刊予定の『オフィス・マーケット・レポートVol.27』を参照。
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