国土交通省は、2008年12月1日現在の「住生活総合調査」の結果速報をまとめた。調査は、「現在の住宅・住環境について」「今後の住宅に関する住替え・改善の意向について」「住宅の相続、資産」などの項目について実施しているが、住宅への満足度が増加傾向にあることなどがわかった。この調査は、2003年まで5年毎に実施していた「住宅需要実態調査」の調査内容の見直し・充実を図ったもので、確報集計は、今年5月末を目途に公表する予定。
《調査結果の概要》 〈現在の住宅・住環境〉 住宅に対する評価をみると、「満足」と答えた世帯が前回調査から6.0P上昇の18.9%、「まあ満足」が5.5P上昇の48.5%。一方、「非常に不満」は4.1P減の4.0%、「多少不満」は6.3P減の28.0%。住宅に対する満足度は増加傾向にあるが、今回の調査ではそれが顕著に表れた。
〈住宅・住環境の中で最も重要と思うもの〉 「火災・地震・水害などに対する安全」(14.7%)などの安全に関する項目が上位を占め、利便性に関する「日常の買い物などの利便」(8.3%)、「住宅の広さや間取り」(7.1%)などが続いた。
〈住替え・改善の意向の有無〉 「意向がある」が1.1P減の18.8%、「意向がない」が4.2P増の77.3%。現在の住環境への満足度の高まりと不況が、住替え需要の落込みを反映しているとみられる。
〈住替え・改善の意向がある世帯の理由〉 トップは「リフォーム」で1.0P増の37.5%、次いで「家を借りる」で9.5P増の25.9%、「家を購入する」で2.2P減の21.1%。前回は「購入する」が2番目だったが、今回調査では「借りる」が逆転した。
〈住替え・改善の目的〉 「快適・便利な住宅にするため」(31.0%)、「子の誕生や成長などに備えるため」(18.4%)、「快適・便利な居住環境にするため」(17.7%)など、利便性を追求したものが上位を占め、「住宅・住環境の中で最も重要と思うもの」と対照的な結果となった。
〈住替え・改善の実現時期〉 「1年未満」(12.9%)、「1〜2年」(21.4%)、「3〜5年」(30.0%)を合せた5年以内の実現が64.3%となり、前回より15.4P増加。そのうち「3〜5年」は30.0%となり、前回より11.1P増加している。
〈住宅の相続、資産〉 相続できる住宅の有無では、「将来相続する可能性がある親などの家がある」世帯が4.7P増の38.5%。そのうち「相続する」世帯が18.0%、「相続するつもりはない」「相続するかどうかわからない」世帯は合せて20.0%。
〈ローン返済額に対する評価〉 持家に居住する世帯のうちローンを支払っている世帯は2.0P減の32.9%。月額の平均返済額は0.3万円増の9.9万円。ローン返済額に対する評価は、「苦しい」11.4%、「ぜいたくはできないが、何とかやっていける」60.8%、「ぜいたくを多少がまんしている」19.6%、「影響ない」8.1%。前回調査と概ね変わらない結果となったが、「苦しい」割合がやや増え、「影響ない」がやや減った。
〈所有する不動産の価値〉 「1000万円未満」21.8%、「1000万〜3000万円未満」27.2%、「3000万円以上」11.2%。「不動産は所有していない」は29.8%。貯蓄残高の総額は、「100万円未満」が25.1%、「100万〜500万円未満」が26.3%、「500万〜1000万円未満」が15.0%、「1000万円以上」が20.3%。
〔URL〕http://www.mlit.go.jp/report/press/house02_hh_000033.html 【問合先】住宅局住宅政策課 03−5253−8111内線39243、39244
|