国土交通省がまとめた今年6月の「建築着工統計調査報告」によると、6月中の新設住宅着工戸数は前年同月比0.6%増の6万8688戸で、先月の減少から再び増加に転じた。エリア別の総戸数は首都圏のみが増加したほかは、中部圏や近畿圏、その他地域は減少した。利用関係別にみると、貸家が19カ月連続して前年水準を下回ったほかは、持家が8カ月連続の増加、分譲のうち一戸建住宅が6カ月連続の増加、分譲マンションは前月の減少から再び増加に転じた。 この結果、6月の着工の勢いを年率換算値でみると、前月比1.7%増の74万9664戸となった。80万戸を下回るのは今年4月以来、3カ月連続のこと。因みに、2008年12月(100.1万戸)以来、18カ月連続で100万戸の大台を下回っている。 同省では、「住宅着工は昨年8月を底に持ち直しの動きがみられていたが、厳しい雇用・所得環境が続く中で、依然として低水準で推移している。足元については、やや弱含みの傾向がある」とみている。しかし一方、住宅着工の先行指標といわれる建築確認交付件数の6月分をみると、前年同月比7.8%増の4万9893件となっており、「今後に明るさをつなぐ指標」だとしている。
《6月の住宅着工動向の概要》
[主な住宅種別の内訳] ◇持家=2万7656戸(前年同月比4.4%増、8カ月連続の増加)。民間金融機関などの融資による持家が2.3%減の2万3695戸となったものの、公的資金による持家が75.9%増の3961戸となり、全体を押し上げた。「とりわけ住宅金融支援機構のフラット35の金利優遇策などが奏功している」とみている。 ◇貸家=2万4871戸(同10.9%減、19カ月連続の減少)。うち大部分を占める民間金融機関などの融資による貸家が同11.5%の2万1547戸となったのに加え、公的資金による貸家も6.9%減の3324戸となったため。 ◇分譲住宅=1万5705戸(同24.6%増、4カ月連続の増加)。うちマンションは5959戸(同29.8%増)と先月の減少から再び増加、一戸建住宅は9666戸(同22.0%増)と6カ月連続の増加。
[地域別内訳] ◇首都圏=2万3557戸(同12.8%増)、うち持家6490戸(同10.8%増)、貸家9291戸(同4.2%増)、分譲7714戸(同35.7%増)など ◇中部圏=9319戸(同2.0%減)、うち持家4412戸(同9.4%増)、貸家2874戸(同24.0%減)、分譲1843戸(同20.1%増)など ◇近畿圏=1万105戸(同1.5%減)、うち持家3519戸(同5.3%増)、貸家3282戸(同19.1%減)、分譲3283戸(同16.9%増)など ◇その他地域=2万5707戸(同6.9%減)、うち持家1万3235戸(同0.2%減)、貸家9424戸(同15.6%減)、分譲2865戸(同11.2%増)など。
[マンションの3大都市圏別内訳] ◇首都圏=2901戸(前年同月比37.6%増)、うち東京都2334戸〔同88.7%増、うち東京23区2302戸(同86.1%増)、東京都下32戸(前年同月0戸)〕、神奈川県324戸(同41.7%減)、千葉県0戸(前年同月0戸)、埼玉県243戸(同23.1%減)―と、千葉県が前年同月と同様に着工ゼロとなった ◇中部圏=904戸(同22.3%増)、うち愛知県711戸(同2.6%増)、静岡県134戸(同191.3%増)、三重県59戸(前年同月0戸)、岐阜県0戸(前年同月0戸) ◇近畿圏=1095戸(同68.5%増)、うち大阪府634戸(同13.0%増)、兵庫県60戸(同50.0%増)、京都府0戸(前年同月49戸)、奈良県165戸(前年同月0戸)、滋賀県236戸(前年同月0戸)、和歌山県0戸(前年同月0戸) ◇その他地域=1059戸(同3.2%減)。
[建築工法別] ◇プレハブ工法=1万1417戸(前年同月比8.3%増、2カ月連続の増加) ◇ツーバイフォー工法=8842戸(同6.3%増、5カ月連続の増加)。
〔URL〕 http://www.mlit.go.jp/report/press/joho04_hh_000177.html 【問合先】総合政策局建設統計室 03−5253−8111内線28626
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