国土交通省がまとめた今年7月の「建築着工統計調査報告」によると、7月中の新設住宅着工戸数は前年同月比4.3%増の6万8785戸で、2カ月連続の増加。エリア別の総戸数は中部圏のみが減少した半面、首都圏や近畿圏、その他地域は増加した。利用関係別にみると、貸家が20カ月連続して前年水準を下回ったほかは、持家が9カ月連続の増加、分譲のうち一戸建住宅が7カ月連続の増加、分譲マンションも2カ月連続の増加となった。 この結果、7月の着工の勢いを年率換算値でみると、前月比2.9%増の77万1588戸となった。80万戸を下回るのは今年4月以来、4カ月連続のこと。因みに、2008年12月(100.1万戸)以来、19カ月連続で100万戸の大台を下回っている。 同省では、「貸家の下落に歯止めがかからず20カ月連続の減少となった半面、持家は9カ月連続の増加、分譲一戸建住宅も7カ月連続増加したのに加え、分譲マンションも2カ月連続増とやや持ち直しの動きがみられるものの、厳しい雇用・所得環境が続く中で、全体的には依然として低水準で推移している」とみている。 一方、住宅着工の先行指標といわれる建築確認交付件数の7月分をみると、前年同月比7.1%増の5万98件で、「今後に明るさをつなぐ指標」とみている。
《7月の住宅着工動向の概要》
[主な住宅種別の内訳] ◇持家=2万7181戸(前年同月比4.4%増、9カ月連続の増加)。民間金融機関などの融資による持家が1.9%減の2万3342戸となったものの、公的資金による持家が69.9%増の3839戸と10カ月連続の増加で、全体を押し上げた。「とりわけ住宅金融支援機構のフラット35の金利優遇策などが奏功している」とみている。 ◇貸家=2万5673戸(同5.9%減、20カ月連続の減少)。うち大部分を占める民間金融機関などの融資による貸家が同3.4%減の2万2556戸となったのに加え、公的資金による貸家も20.5%減の3117戸となったため。 ◇分譲住宅=1万5201戸(同27.3%増、5カ月連続の増加)。うちマンションは5448戸(同37.5%増)と2カ月連続の増加、一戸建住宅は9620戸(同23.0%増)と7カ月連続の増加。
[地域別内訳] ◇首都圏=2万3454戸(同1.0%増)、うち持家6425戸(同0.2%増)、貸家9255戸(同9.4%減)、分譲7548戸(同21.7%増)など ◇中部圏=8449戸(同3.0%減)、うち持家4283戸(同5.7%増)、貸家2893戸(同20.7%減)、分譲1241戸(同25.5%増)など ◇近畿圏=1万656戸(同3.2%増)、うち持家3269戸(同0.5%減)、貸家3791戸(同7.7%減)、分譲3580戸(同27.7%増)など ◇その他地域=2万6226戸(同10.5%増)、うち持家1万3204戸(同7.4%増)、貸家9734戸(同4.6%増)、分譲2832戸(同45.7%増)など
[マンションの3大都市圏別内訳] ◇首都圏=2574戸(前年同月比3.1%減)、うち東京都1764戸〔同19.4%増、うち東京23区1656戸(同22.7%増)、東京都下108戸(同15.6%減)〕、神奈川県477戸(同25.8%減)、千葉県212戸(同16.9%減)、埼玉県121戸(同56.8%減)―と、東京23区のみが前年同月水準を上回った ◇中部圏=288戸(同27.4%増)、うち愛知県93戸(同31.6%減)、静岡県159戸(同218.0%増)、三重県36戸(同10.0%減)、岐阜県0戸(前年同月0戸) ◇近畿圏=1397戸(同95.9%増)、うち大阪府674戸(同100.0%増)、兵庫県550戸(同257.1%増)、京都府0戸(前年同月222戸)、奈良県0戸(前年同月0戸)、滋賀県173戸(前年同月0戸)、和歌山県0戸(前年同月0戸) ◇その他地域=1189戸(同224.9%増)
[建築工法別] ◇プレハブ工法=1万1131戸(前年同月比1.7%減、3カ月ぶりの減少) ◇ツーバイフォー工法=7961戸(同5.6%増、6カ月連続の増加)
〔URL〕http://www.mlit.go.jp/report/press/joho04_hh_000183.html 【問合先】総合政策局建設統計室 03−5253−8111内線28626
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